メジャーリーグで前人未到の記録を次々と打ち立て、日本では「知らない人はいない」と言っても過言ではない大谷翔平選手。
しかし一方で、日本のネット上では
「実はアメリカではそこまで有名じゃないのでは?」
「日本ほどの国民的スター扱いではないよね」
といった声が定期的に上がるのも事実です。
では実際のところ、大谷翔平選手のアメリカでの知名度や人気はどの程度なのでしょうか。
今回は、データ分析会社「YouGov」が公表した最新の調査結果をもとに、数字から見える“リアルな評価”と、なぜ「意外に低く見える」と感じられてしまうのか、その理由について詳しく掘り下げていきます。
YouGov調査が示した大谷翔平のリアルな人気順位
英国に本社を置く市場調査会社「YouGov」の米国版は、2025年第4四半期の「米現役スポーツ選手の人気ランキング」を発表しました。
このランキングは、
「その選手に対して肯定的な意見を持っている人の割合」
を基準に算出されたものです。
その中で、大谷翔平選手は**全米成人を対象としたランキングで9位(37%)**にランクインしました。
上位には、ジョン・シナやシモーネ・バイルズ、レブロン・ジェームズといった、競技の枠を超えた“超国民的スター”が並びます。
その顔ぶれを考えると、大谷選手の9位という順位は、決して低いものではありません。
性別・世代別に見るとより鮮明になる評価
この調査の興味深い点は、性別や世代ごとに支持率が大きく異なることです。
男性に限定した場合、大谷翔平選手は49%で5位。
一気にトップ5入りを果たしています。
一方、女性では24%で24位と、やや順位を落としました。
また世代別では、
・ミレニアル世代(20代後半〜40代前半):42%で6位
・X世代(40代後半〜60歳):31%で19位
・ベビーブーマー世代(60代〜80歳):36%で13位
となっています。
特に注目すべきは、野球選手としてはX世代を除き、ほぼすべての層でトップ評価という点です。
アーロン・ジャッジ選手やムーキー・ベッツ選手といった米国出身のスター選手を上回る支持率を獲得しているのは、大谷選手がいかに特別な存在であるかを物語っています。
「知名度ランキング」では米国出身以外で最高位
次に見ておきたいのが「知名度ランキング」です。
これは、
「その選手を見聞きしたことがある人の割合」
を示す指標です。
大谷翔平選手は、全米成人で53%、27位。
数字だけを見ると「思ったより低い」と感じる人もいるかもしれません。
しかし、ここで重要なのは比較対象です。
このランキングの上位は、
レブロン・ジェームズ(90%)
タイガー・ウッズ(90%)
ジョン・シナ(87%)
など、20年以上アメリカのメディアに登場し続けてきたレジェンド級の名前ばかりです。
その中で、米国出身以外の選手としては大谷翔平が最高順位。
リオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドをも上回っている点は、非常に注目に値します。
それでも「意外に低い」と感じられる理由
では、なぜここまでの実績と数字がありながら、
「アメリカでは意外に知名度が低い」
と感じられてしまうのでしょうか。
理由はいくつか考えられます。
日本とアメリカの“スターの作られ方”の違い
まず大きいのが、日本とアメリカにおけるスポーツスターの扱いの違いです。
日本では、大谷翔平選手は
・毎日のニュース
・ワイドショー
・CM
・バラエティ番組
に至るまで幅広く取り上げられています。
もはや「野球選手」という枠を超えた存在です。
一方、アメリカではスポーツはあくまで
「数あるエンタメの一つ」。
NFL、NBA、MLB、NHL、大学スポーツ、さらには映画や音楽スターまで、注目を奪い合う世界です。
どれほど活躍しても、全米規模で全世代に浸透するのは極めて難しいのです。
MLB自体の立ち位置が昔ほど絶対ではない
もう一つの理由は、MLBの立ち位置です。
かつてのアメリカでは、野球は「国民的スポーツ」でした。
しかし現在は、
・視聴率
・話題性
・SNSでの拡散力
いずれもNFLやNBAが優勢です。
つまり、大谷翔平選手個人の問題ではなく、野球という競技そのものが以前ほど社会全体を覆っていないという背景があります。
それでも“大谷翔平は別格”と言える理由
こうした事情を踏まえた上で、改めて数字を見ると、大谷翔平選手の凄さがより際立ちます。
・MLB選手でトップクラスの人気
・米国出身以外で最高クラスの知名度
・男性層やミレニアル世代では圧倒的支持
さらに、
・史上最高額の契約
・前人未到の記録連発
・副収入世界1位
と、競技成績だけでなく、経済的影響力も抜群です。
「アメリカで誰も知られていない」というイメージは、完全に事実とは異なると言えるでしょう。
数字で見ると“大谷翔平は十分すぎるほど有名”
日本の感覚で見ると「もっと上でもいいのでは」と思ってしまいがちですが、アメリカという巨大市場で9位、知名度53%という数字は、むしろ異例です。
しかも、大谷翔平選手はまだ現役真っ只中。
今後、ワールドシリーズ制覇や歴史的記録をさらに積み重ねれば、評価は一段と高まっていくはずです。
「意外に低い」と感じるその裏には、日本とアメリカの文化や市場規模の違いがあります。
数字を冷静に見れば、大谷翔平選手がすでにアメリカでも“特別な存在”であることは間違いありません。
これから先、どこまでその知名度と影響力を広げていくのか。
その過程をリアルタイムで見られる時代に生きていること自体が、実はとても贅沢なのかもしれません。
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